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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 基準値 病態識別値

血中薬物濃度治療域

著者: 藤村昭夫1 坂本公一1

所属機関: 1自治医科大学臨床薬理学

ページ範囲:P.1427 - P.1432

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 いくつかの薬物では安全かつ有効な血中濃度の範囲,いわゆる"血中薬物濃度治療域"が明らかにされている.治療域の狭い薬物や体内動態の個人差が大きい薬物ではそれを用いる場合,血中濃度を測定することが望ましいとされており,抗てんかん薬をはじめテオフィリン,ジギタリス剤,アミノ配糖体およびグリコペプチド系抗生物質,リチウム,抗不整脈薬,免疫抑制薬などの血中濃度は臨床で広く測定されている.治療域は絶対的なものではないが臨床上有用である.その利用にあたっては治療域が得られた背景や個々の薬物の体内動態を十分理解することが必要である.〔臨床検査40:1427-1432,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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