文献詳細
文献概要
今月の主題 基準値 診断基準
窒素血症の診断基準
著者: 鈴木亨1 下条文武1
所属機関: 1福井医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.1444 - P.1444
文献購入ページに移動1.はじめに
血清中の蛋白以外の窒素化合物は以前から非蛋白窒素(non-protein nitrogen:NPN)として,尿素,尿酸,クレアチニンなどの成分を総称していた.正常者では,血中尿素窒素(blood ureanitrogen;BUN)がNPNの42~48%を占めている.BUNは腎糸球体から濾過され,一部尿細管で再吸収を受け,残りが尿中に排泄される.正常ではNPNの約50%を占めるBUNは,尿毒症では80~90%にも達する.BUNは,NPNとほぼ同様の臨床的意義を有するが,測定法が簡易であり,NPNより病態における変量が大きいため,現在ではBUNが窒素血症の指標として頻用されている.
血清中の蛋白以外の窒素化合物は以前から非蛋白窒素(non-protein nitrogen:NPN)として,尿素,尿酸,クレアチニンなどの成分を総称していた.正常者では,血中尿素窒素(blood ureanitrogen;BUN)がNPNの42~48%を占めている.BUNは腎糸球体から濾過され,一部尿細管で再吸収を受け,残りが尿中に排泄される.正常ではNPNの約50%を占めるBUNは,尿毒症では80~90%にも達する.BUNは,NPNとほぼ同様の臨床的意義を有するが,測定法が簡易であり,NPNより病態における変量が大きいため,現在ではBUNが窒素血症の指標として頻用されている.
掲載誌情報