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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の表紙 表在性真菌症の臨床検査シリーズ

皮膚カンジダ症―2.培養検査および分子生物学的検査

著者: 山口英世1 内田勝久1 村山琮明2

所属機関: 1帝京大学医真菌研究センター 2帝京大学医学部細菌学

ページ範囲:P.118 - P.119

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 皮膚真菌症の原因菌が,直接鏡検や鑑別培地上の発育性状からCandida albicans,少なくともCandida属菌種と推定された場合には,分離株について同定検査を行って菌種(したがって診断)を確定することが望ましい.この目的に用いられる主な検査法は,形態学的検査と生理学的検査である.
 Candidaに限らず,一般に病原性酵母の形態学的性状を調べる検査法としては,スライド培養法やダルモ平板法(画線培養法)が広く用いられている.これらの方法によって作成された光学顕微鏡観察用標本から,菌糸,特に仮性菌糸の形成の有無,菌糸の発育形態と様式の特徴,形成される無性胞子のタイプなどを容易に知ることができる.この検査には,旺盛な仮性菌糸発育や無性胞子形成を促すという理由から,コーンミール寒天(ツイーン80含有または非含有)が最適である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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