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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の主題 活性酸素とSOD 活性酸素とSODの基礎知識

SODの細胞内分布と修飾

著者: 鈴木敬一郎1 谷口直之1

所属機関: 1大阪大学医学部生化学教室

ページ範囲:P.147 - P.152

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 3種類のSODのうちCu, Zn-SODは細胞質に存在し,高血糖状態でグリケーションを受け活性が低下する.このような活性低下は糖尿病や老化に関与するのみならず,家族性筋萎縮性側索硬化症において報告されている変異Cu, Zn-SODでも顕著で発症への関与が示唆される.
 また,ミトコンドリアに局在するMn-SODはTNFやIL-1などのサイトカインによって著明な誘導を受け,細胞保護に働いていると考えられる.また血清中のMn-SOD値は卵巣癌,急性心筋梗塞,原発性胆汁性肝硬変などの疾病で上昇しており,敗血症患者のARDS併発の予測にも有用である.〔臨床検査40:147-152,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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