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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻2号

1996年02月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

ハイブリダイゼーション(総論)

著者: 川口竜二1 引地一昌2

所属機関: 1(株)エスアールエル遺伝子染色体解析センター研究開発課 2(株)エスアールエル遺伝子染色体解析センター

ページ範囲:P.203 - P.208

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ハイブリダイゼーションの原理
 一本鎖化されたDNAは親和性の高い他の一本鎖DNAやRNAとそれぞれ水素結合をすることができ,2本鎖を形成する.この2本鎖の形成は塩基の相補性により行われる.すなわち,アデニン(A)はチミン(T)〔またはウラシル(U)〕と2重結合で,またシトシン(C)はグアニン(G)と3重結合を行う.この塩基鎖同士が結合することをハイブリダイゼーション(対合)と呼ぶ.通常DNAは2本鎖で存在するが,熱変性により容易に一本鎖化する.そこで,あらかじめ配列が明らかな標識した遺伝子(プローブ:probe)とハイブリッドを形成するかどうかを調べることで目的遺伝子を検査(または解析)することができる.そのためのいくつかの方法が開発されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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