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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻2号

1996年02月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

出生前診断

著者: 種村光代1 鈴森薫1 八神喜昭1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.209 - P.212

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はじめに
 出生前診断(prenatal diagnosis)とは,胎児が重篤で致死的な遺伝性疾患などに羅患している可能性があり,なんらかの手法により精度の高い診断情報が得られる場合に,妊娠中の母体を通して,出生する前の児の予後を知るものである1).遺伝子診断技術を導入する際には,一般的に,絨毛,羊水,胎児血が使用されることが多い.しかし,最近欧米では,着床前診断(preimplantation diagnosis)という,受精卵を用いて診断を行う方法も開発され2),出生前診断の領域は飛躍的に拡大しつつある.
 本稿では,最近開発されてきた新しい技術の紹介も加えながら,産科臨床における出生前診断の実際について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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