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今月の主題 悪性リンパ腫 技術解説
遺伝子検査
著者: 杉本耕一1 押味和夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部血液内科
ページ範囲:P.285 - P.290
文献購入ページに移動 悪性リンパ腫の診断上,サザンブロット法による抗原受容体遺伝子再構成の解析は,腫瘍細胞の単クローン性増殖を示すうえでもっとも有効な方法である.さらに,悪性リンパ腫病態の分子生物学的な研究の進展に伴って,病型特異的な染色体転座が遺伝子レベルの再配列として把握されるようになり,これをPCR法によって検出することが可能となってきた.これらの遺伝子診断は,検体量が少なかったり,検体中の腫瘍細胞数の割合が低い場合にも有効な方法であり,今後,集学的な治療後の効果判定などにも有用性を発揮すると思われる.〔臨床検査 40:285-290,1996〕
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