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今月の主題 悪性リンパ腫 技術解説
迅速組織診
著者: 糸山進次1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター病理部
ページ範囲:P.303 - P.306
文献購入ページに移動 すでに総論で述べられたように悪性リンパ腫はきわめて複雑で多様な疾患群であり,術中迅速診断のような時間的,技術的制約の中で診断できるほど甘くはない.また消化管の悪性リンパ腫を除いては手術が第一義的な治療手段であることは少ない.そのような事情により悪性リンパ腫において術中迅速診断の実用性は乏しい.しかしながら悪性リンパ腫の診断には免疫組織化学や遺伝子診断,電子顕微鏡的所見などがますます重要になってきており,ホルマリン固定以前の生の材料を確保する必要があることを考えると,凍結切片によって確定診断には至らないまでもおおよその見当をつけておくことには大きな意味があるといえる.〔臨床検査 40:303-306,1996〕
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