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含浸標本(プラスティネーション)作製法
著者: 三宅康之12
所属機関: 1川崎医科大学附属病院病院病理部 2川崎医科大学現代医学教育博物館
ページ範囲:P.343 - P.345
文献購入ページに移動含浸標本(プラスティネーション)とは臓器の水分や脂肪分を取り除き,代わりに柔らかいシリコンゴムを浸透させたものである.この方法は1979年にvon Hagensら3)によって考案され,現在まで,いろいろな方法が発表されてきた.しかし,いずれの方法もシリコンゴムの浸透をよくするために-20~-30℃の低温下での作業を余儀なくされ,さらに,シリコンゴムを硬化させるためにケイ酸塩を含んだガスで処理する装置とそのガスを無毒化する特殊な設備が必要であった.そこでわれわれは1990年に特殊な設備を必要としない含浸標本作製法を考案し発表した4)ので,ここではこの方法を紹介する.
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