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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻3号

1996年03月発行

文献概要

研究

定量脳波分析による平均電位基準電極の活性度の検討

著者: 森大輔1 四宮滋子1 井上令一1 木田享2 阿佐野幸子2 大堀俊子2 星野逸子2

所属機関: 1順天堂大学医学部精神医学教室 2順天堂大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.359 - P.363

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 脳波検査における平均電位基準電極(AV)は,心電図や耳朶電極の活性化によるアーチファクトの多い場合に有用であり,脳波異常の局在を比較的明確にしうるという利点があるが,探査電極に与える影響が大きいといわれる.今回われわれはその活性度を定量的に検討した.後頭部優位のα波分布を示す健常者15名の頭皮上探査電極とAVのα波帯域のパワー(μV)を,平衡型頭部外基準電極を用いて測定した.Fp1,C3,T3,O1に対するAVのパワーの比率は,平均で,おのおの92.3,83.5,113.7,54.5%,また耳朶電極のパワーの200.0%を示した.これらの数値はAVを基準電極とした脳波を評価する際,念頭に置く必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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