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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻4号

1996年04月発行

文献概要

今月の主題 注目のグラム陽性菌 肺炎球菌

喀痰からの分離・同定

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.417 - P.424

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 喀痰からの肺炎球菌の分離・同定法について述べ,最近の市販血液寒天培地では典型的な集落を形成しない場合があることを強調した.喀痰からの本菌種の分離頻度は,集計方法によりかなり差が生ずることを当検査室の集計成績より示した.肺炎球菌の検出された喀痰の性状は,膿性痰に多いものの,その色調は鉄サビ痰は少なく,黄色調のものが多かった.本菌種は喀痰から最も多く分離されるが,その菌型は3,6,19,23型が優位であり,特に3型以外の3種の菌型は多剤耐性肺炎球菌の優位菌型に一致する.〔臨床検査40:417-424,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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