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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻4号

1996年04月発行

文献概要

トピックス

SPRセンサー

著者: 戸谷誠之1

所属機関: 1国立健康・栄養研究所母子健康・栄養部

ページ範囲:P.468 - P.469

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 SPRとは表面プラズモン共鳴(surface plas-mon resonance)のことである.高度に電離した気体,すなわち電子の疎密波のことをプラズマと言うが,表面プラズモンとは金属と誘電体物質の境界面で発生するプラズマのことである.金属表面に高エネルギーの光波(レーザ光のような)あるいは電磁波を通すことによってある条件が整った場合に,この表面プラズモンを共鳴振動により発生(励起)できる.以上がSPRの概要である.この現象を利用した新たなセンサーの応用の場として,臨床検査の領域での利用の可能性が検討されている.
 上述の基本原理に基づいて構築されたセンサーには共鳴振動の発生方式の違いなどにより複数の方式が提案されている.その詳細は文献を示すにとどめる1).ここでは現状で実用性が最も高いと評価されているエバネッセント波を利用する方法の一例について解説する.この方法によるセンサー部分の模式図の一例を図1に示した2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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