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血液の保存条件か血中抗利尿ホルモン濃度測定値に及ぼす影響
著者: 西山友貴1 久保田敦1 花岡一雄1
所属機関: 1東京大学医学部麻酔学教室
ページ範囲:P.479 - P.480
文献購入ページに移動ある物質の血中濃度測定において,検体の保存,処理の状態が大きく測定値に影響する.現在,ホルモンなどの比較的検査頻度が少ない項目については多くの病院で外注検査が行われている.したがって,検体の処理過程はわれわれ医師が関与することは少なく,また一定の手技のもとで行われていると考えられる.しかし,検体が冷凍保存に至るまでには,採血した血液が血漿あるいは血清に分離されるまでの過程と分離後冷凍保存されるまでの過程に誤差を生じうる.前者が特にわれわれが関与し得る部分であるため,今回,採血後の血液の保存条件が測定値に与える影響について報告がない血中抗利尿ホルモン(ADH)濃度に関して検討した.
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