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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻4号

1996年04月発行

文献概要

研究

多項目自動分析装置におけるPLT ClumpsおよびRBC Agglutinationに関するIPメッセージの評価

著者: 内田けい子1 熊谷崇1 熊谷エツ子2 大塚邦子1 岡嵜公士朗1 宇治義則3 岡部紘明3 楠田元春4

所属機関: 1熊本大学医学部附属病院中央検査部 2熊本大学医療技術短期大学部 3熊本大学医学部検査医学講座 4東亞医用電子株式会社

ページ範囲:P.481 - P.485

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 自動血球計数装置で血球を測定する場合,まれに正しく計測できないことがある.つまり,EDTAによって血小板(PLT)が凝集する検体および寒冷凝集素によって赤血球(RBC)が凝集する検体では,みかけ上PLTおよびRBCが低値を示す.このような偽性血球滅少を捉えるための指標として,シスメックスNE-8000におけるPLTclumps,RBC agglutinationおよびRBC abnormal dis-tributionに関するIPメッセージが有用であるか否かを調べた.その結果,これらのIPメッセージによって,血小板および赤血球の凝集の有無を血算と同時に把握することができた.なお,PLT clumpsメッセージが表示された検体のうち,塗抹標本で血小板凝集が観察されたのは87.2%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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