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今月の主題 心筋梗塞の生化学的マーカー 心筋(細胞)逸脱酵素の臨床検査〔総論〕
心筋(細胞)逸脱酵素の考え方
著者: 前川真人1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部
ページ範囲:P.513 - P.517
文献購入ページに移動 冠動脈の血流の停滞・途絶により心筋が壊死に陥り細胞膜が破綻し,心筋細胞内の酵素が血中に流入する.この血中の心筋由来酵素を心筋梗塞の診断に用いる場合,感度・特異性が優れたものが必要である.近年推奨されている早期治療に対して早期診断が重要になってきた.そのためには,半減期・ターンオーバーの短い酵素や分画比が診断マーカーとして使用される.一方,時間を経過した心筋梗塞の診断には半減期の長い酵素が必要であり,目的に応じて検査項目を選択すべきである.〔臨床検査 40:513-517,1996〕
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