icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻5号

1996年05月発行

今月の主題 心筋梗塞の生化学的マーカー

心筋(細胞)逸脱酵素の臨床検査〔総論〕

心筋(細胞)逸脱酵素の考え方

著者: 前川真人1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部

ページ範囲:P.513 - P.517

文献概要

 冠動脈の血流の停滞・途絶により心筋が壊死に陥り細胞膜が破綻し,心筋細胞内の酵素が血中に流入する.この血中の心筋由来酵素を心筋梗塞の診断に用いる場合,感度・特異性が優れたものが必要である.近年推奨されている早期治療に対して早期診断が重要になってきた.そのためには,半減期・ターンオーバーの短い酵素や分画比が診断マーカーとして使用される.一方,時間を経過した心筋梗塞の診断には半減期の長い酵素が必要であり,目的に応じて検査項目を選択すべきである.〔臨床検査 40:513-517,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら