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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻5号

1996年05月発行

文献概要

今月の主題 心筋梗塞の生化学的マーカー 心筋細胞質蛋白の臨床検査〔各論〕

心筋型脂肪酸結合蛋白(h-FABP)

著者: 田中孝生1 宗宮浩一1 岡本文雄1 河村慧四郎1

所属機関: 1大阪医科大学第3内科

ページ範囲:P.575 - P.580

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 脂肪酸結合蛋白(fatty acid binding protein; FABP)は,細胞内で脂肪酸の運搬・緩衝に携わる蛋白質である.心筋型脂肪酸結合蛋白(h-FABP)は,心室筋の細胞質に豊富に存在する可溶性の低分子量蛋白で,他の臓器に存在するものと免疫学的手段により鑑別可能である.したがって,h-FABPが心筋傷害の生化学的マーカーとなりうると考え,その測定法を開発し,心筋梗塞時におけるh-FABP濃度の推移,心筋梗塞サイズの推定,ならびに特異性などを検討したので紹介する.〔臨床検査 40:575-580,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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