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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻5号

1996年05月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

抗酸菌

著者: 岡田淳1 田澤義明2

所属機関: 1関東逓信病院臨床検査科 2日本ロシュ(株)PCR部

ページ範囲:P.589 - P.594

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はじめに
 抗酸菌の感染が原因となる感染症としては古くから結核症が重要な疾患である.結核症は抗菌剤の発見と生活環境の向上により急速に減少してきたが,近年ではHIV感染の拡大に伴い,結核菌感染の増加が世界的に危惧されるようになった.またわが国においても,1970年代後半から結核罹患者数の減少が鈍化しており,2次感染を防止するうえで,感染初期における迅速診断の重要性が示唆されている1)
 一方,結核菌以外の抗酸菌感染症は,種々の免疫不全状態に伴う感染症として年々増加の傾向にあり,結核症との鑑別診断が臨床上必要になっている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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