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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻5号

1996年05月発行

研究

ヒトIgM型抗マウス抗体(HAMA)による血清CA-125測定における偽陽性反応の解析

著者: 森山隆則1 上原聡2 鷲尾明子1 信岡学1 池田久實1

所属機関: 1旭川医科大学附属病院検査部 2旭川医科大学第三内科

ページ範囲:P.607 - P.610

文献概要

 臨床経過と矛盾する持続性の高CA-125血症が1例が経験された.このCA-125高値は,患者血清中のIgMの免疫吸収および還元処理によって消失したため,IgM型HAMAによるCA-125偽陽性反応と考えられた.本例のHAMAは,OC-125 MAbに対する反応性が正常マウスIgG 1に対する反応性の約3倍示し,正常マウス血清では吸収されないこと,認識部位の異なる他の抗体とは反応しないことより,OC-125 MAbに対する抗イディオタイプ抗体であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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