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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻5号

1996年05月発行

文献概要

研究

呼吸を刺激法として用いたSSR(smypathetic skin response)の検討

著者: 吉良保彦1 荒巻駿三1 小倉卓2 平澤泰介2

所属機関: 1京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院整形外科 2京都府立医科大学整形外科

ページ範囲:P.611 - P.615

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 交感神経機能の評価法として臨床的にも用いられてきているSSRは,元来,電気刺激法により誘発してきた.しかし,この刺激法から得られる電位は,慣れを生じやすく出現様式も多様性に富み,しかも,心理的変化にも影響を受けやすく客観的評価が困難である.今回われわれは,意識的に呼吸を行わせる呼吸刺激法と,従来の電気刺激法により得たSSRのパラメーターを比較し,呼吸刺激法の有用性を検討した.呼吸刺激法によるSSRは慣れ現象が認められず,波形の動揺性が少なく,そのうえ,電気刺激法に比し,より大きな振幅の反応が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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