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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の主題 性感染症(STD) 巻頭言

STDとは

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.629 - P.630

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 Sexually transmitted disease (STD)とは性的接触(性行為)を介して感染,伝播する感染症であり,一般に性感染症と称されている.以前は性病と呼ばれ,性風俗歓楽街で感染する,狭義の意味での陰部局所病変を有する梅毒,リン病,軟性下疳,鼠径リンパ肉芽腫などの病変が考えられていた.しかし近年では,性的接触による感染は,細菌以外にクラミジア,マイコプラズマ,ウレアプラズマ,ウイルス,真菌,原虫,寄生虫と病原微生物が多彩になり,広義の意味での全身的な感染症と考えなければならなくなり,泌尿器科や皮膚科のみならず,内科,婦人科,眼科にまで関連するようになってきた.
 表に主なSTDと病原微生物を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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