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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の主題 性感染症(STD) 総説

わが国における性感染症の現状と問題点―STD疫学調査からみた考察

著者: 熊本悦明1

所属機関: 1札幌医科大学(日本性感染症学会)

ページ範囲:P.631 - P.637

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 最近異性間感染によるHIV感染例が急増しつつあり,わが国においてもHIV感染が性感染症としての性格を強めつつある.ところが,人々の注目は薬害AIDSにのみ集中し,無症候性の性感染症としてのHIV感染に対する恐怖感を失いつつある.その証拠として,わが国では諸外国では減少の著しいChla-mydia trachomatisやリン菌の罹患例が,昨年より再増加し始めてきている.生殖年齢男女の約5%に広がるChlamydia trachomatis感染の場に激しくHIVが侵入した場合の危険性を一般の人に強力に啓蒙する必要があるのではないだろうか.〔臨床検査40:631-637,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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