文献詳細
今月の主題 性感染症(STD)
病原体と病態
文献概要
単純ヘルペス感染症の病原体と病態を述べた.すなわち1,2型ヘルペスウイルス感染の発症様式,臨床症状や経過,検査法とその解釈,治療方法など主に自験データにもとづいて臨床的かつ実用的に解説した.優秀な抗ウイルス剤の開発は本疾患の迅速検査を必要とし,その結果から臨床に導入された.局所の病巣治療も解決している.本ウイルスは感染後に神経節に潜伏し,日和見感染の原因となる.この根治療法に今後の期待が集まっている.〔臨床検査40:659-662,1996〕
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