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今月の主題 性感染症(STD) 検査法とその問題点 新しい免疫学的検査法・遺伝子診断法
リン菌―非培養検出法
著者: 小島弘敬1 高井計弘1
所属機関: 1日赤医療センター泌尿器科
ページ範囲:P.687 - P.691
文献購入ページに移動 難培養性の起因菌が多いSTDについて非培養検出法の有用性はきわめて高い.リン菌検出についてはEIAのゴノザイムと核酸検出法のGenプローブ法,アンプリコア,LCRが商品化されている.非培養検出法により分離培養に際限なくつきまとった検出失敗による偽陰性の輪郭が定まり,非リン菌性尿道炎,前立腺炎,副睾丸炎などリン病の周辺諸疾患の疾病像が明確となった.感染局所のリン菌菌量の把握も容易となった.非培養検出法の欠点は分離株が得られないことである.〔臨床検査40:687-691,1996〕
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