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今月の主題 性感染症(STD) 検査法とその問題点 新しい免疫学的検査法・遺伝子診断法
ヒト乳頭腫ウイルス
著者: 菅生元康1
所属機関: 1長野赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.702 - P.705
文献購入ページに移動 ヒトパピローマウイルス(HPV)の診断法としては遺伝子(DNA)診断がもっぱら用いられる.DNA診断にはSouthern blot hybridization法,dot blothybridization法,in situ hybridization法,HybridCapture法およびpolylnerase chain reaction (PCR)法などがある.各診断法にはそれぞれ長所と短所があり,現在いずれの方法も信頼すべき臨床診断法としては確立されていない.一方,血清抗体同定法として,HPV DNAから遺伝子工学的に作成されたHPV関連蛋白を抗原とした測定系が開発されつつある.これらの信頼性も今後の臨床的な検討結果にかかっている.〔臨床検査40:702-705,1996〕
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