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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 動脈硬化とリポ蛋白 総説

血清リポ蛋白代謝と動脈硬化惹起性リポ蛋白

著者: 山村卓1

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部

ページ範囲:P.997 - P.1007

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 脂質は生体にとって不可欠な成分で,血液を介してリポ蛋白の状態で体内を輸送されている.リポ蛋白の量的異常を示す高脂血症(高リポ蛋白血症)は動脈硬化症の主たる危険因子の1つとしてよく知られている.最近,リポ蛋白の質的異常が注目されている.動脈壁に蓄積する傾向の強いリポ蛋白は動脈硬化惹起性リポ蛋白(atherogenic lipoprotein)と呼ばれ,これらの増加は特に動脈硬化の危険度が高い.レムナントリポ蛋白・LDL (特に,変性LDLやsmall,dense LDL)・リポ蛋白(a)[Lp (a)]などが動脈硬化惹起性リポ蛋白の代表的なものとされる.〔臨床検査40:997-1007,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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