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文献概要
今月の主題 動脈硬化とリポ蛋白 TG-richリポ蛋白
レムナント様リポ蛋白
著者: 多田紀夫1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学青戸病院内科
ページ範囲:P.1023 - P.1029
文献購入ページに移動 レムナント様リポ蛋白(remnant-like particles;RLP)はヒト抗アポA-Iモノクローナル抗体とヒト抗アポB-100モノクローナル抗体をそれぞれ固相化した免疫アフィニティ混合ゲルに非結合分画として得られた血清リポ蛋白であり,当初リポZとも呼ばれた.特に,RLP上に存在するコレステロール(RLP-C)の値はレムナントリポ蛋白を定量的に表現する値として臨床的に用いられている.
レムナントリポ蛋白はカイロミクロンや超低比重リポ蛋白(VLDL)などトリグリセリドrichリポ蛋白の血中での中間代謝産物であり,低比重リポ蛋白(LDL)と同様に動脈硬化促進性リポ蛋白の1つとして考えられている.近年,食後高脂血症の動脈硬化病変発現との関連性が話題となっているが,レムナントリポ蛋白はここに介在するリポ蛋白として注目を集めている.〔臨床検査 40:1023-1029,1996〕
レムナントリポ蛋白はカイロミクロンや超低比重リポ蛋白(VLDL)などトリグリセリドrichリポ蛋白の血中での中間代謝産物であり,低比重リポ蛋白(LDL)と同様に動脈硬化促進性リポ蛋白の1つとして考えられている.近年,食後高脂血症の動脈硬化病変発現との関連性が話題となっているが,レムナントリポ蛋白はここに介在するリポ蛋白として注目を集めている.〔臨床検査 40:1023-1029,1996〕
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