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今月の主題 フローサイトメトリー―最近の進歩 総説
フローサイトメトリーとソーティングの理論
著者: 村上知之1 佐々木功典1
所属機関: 1山口大学医学部第2病理
ページ範囲:P.1103 - P.1109
文献購入ページに移動 フローサイトメーターは,蛍光染色した細胞や染色体に光を当て,散乱光や蛍光の強さを測定する装置である.これにより,細胞の大きさや物質の量などが個々の細胞について解析できる.目的の細胞を選別・収集するソーティングという機能もある.この装置を利用した測定や学問分野をフローサイトメトリー(FCM)という.技術の進歩により最近の機種は操作が簡便になり,マルチカラー解析や解析ソフトの充実など,機能の向上が目ざましい.また,周辺機器や試薬の開発も進み,FCMの医学・生物学における重要性はますます大きくなっている.
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