icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻10号

1997年10月発行

文献概要

今月の主題 フローサイトメトリー―最近の進歩 話題

細胞活性化の指標―細胞内pH

著者: 米山彰子1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1146 - P.1148

文献購入ページに移動
1.はじめに
 細胞内pH (pHi)は細胞内の代謝や分泌,細胞膜を通じてのイオンの出入り,細胞サイズの調節,細胞の増殖や活性化など,種々のプロセスに重要な役割を果たしている1).蛍光pH指示薬と蛍光分光光度計を用いたpHiの測定が以前よりも簡便に行われるようになったが,この方法では細胞浮遊液全体の蛍光を測定するため,細胞集団の一部にpHiの変化がある場合には検出できない可能性がある.そこで筆者らは,フローサイトメーター(FCM)を用いてリンパ球のpHi測定を試みている2~4)ので紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?