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文献概要
今月の主題 フローサイトメトリー―最近の進歩 話題
骨髄液からの赤芽球細胞の分取
著者: 小川浩司1
所属機関: 1藤沢市民病院血液膠原病科
ページ範囲:P.1149 - P.1153
文献購入ページに移動1.はじめに
フローサイトメトリーは,臨床的には細胞表面抗原の分析に使用されている.確かに,簡便に多最の細胞を分析できる利点はあるが,病理のPAP染色と比べ,細胞形態の情報が格段に落ちるのが欠点と思われる.フローサイトメトリーの最大の利点は,いくつものパラメーターを用いて,特定の細胞を分取できる点にある.本稿では,主に筆者がフローサイトメトリーを用いて赤芽球細胞を分取した実験結果につき紹介し,赤芽球細胞を含め細胞を分取する際,どの方法を使用すべきかについて筆者の考えを述べてみたい.あわせて,文献上現在までに行われている赤芽球細胞の主な分取法についても記述する.
フローサイトメトリーは,臨床的には細胞表面抗原の分析に使用されている.確かに,簡便に多最の細胞を分析できる利点はあるが,病理のPAP染色と比べ,細胞形態の情報が格段に落ちるのが欠点と思われる.フローサイトメトリーの最大の利点は,いくつものパラメーターを用いて,特定の細胞を分取できる点にある.本稿では,主に筆者がフローサイトメトリーを用いて赤芽球細胞を分取した実験結果につき紹介し,赤芽球細胞を含め細胞を分取する際,どの方法を使用すべきかについて筆者の考えを述べてみたい.あわせて,文献上現在までに行われている赤芽球細胞の主な分取法についても記述する.
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