文献詳細
文献概要
今月の主題 フローサイトメトリー―最近の進歩 話題
大腸菌O157の直接検出
著者: 楠博文1 植村興1
所属機関: 1大阪府立大学農学部獣医公衆衛生学
ページ範囲:P.1170 - P.1172
文献購入ページに移動1.はじめに
大腸菌のマーカーとしては,血清型や毒素産生性が利用される.大腸菌の血清型別はスライド凝集法1)で実施される.凝集反応を行うためには大腸菌を十分に発育させる必要があり,最短でも24時間を要する.
これに対し,フローサイトメトリーによる細胞表面の抗原性の分析は瞬時に行うことができ,90分以内に被検液中に存在する大腸菌を型別とともに直接に計測することが可能である.
大腸菌のマーカーとしては,血清型や毒素産生性が利用される.大腸菌の血清型別はスライド凝集法1)で実施される.凝集反応を行うためには大腸菌を十分に発育させる必要があり,最短でも24時間を要する.
これに対し,フローサイトメトリーによる細胞表面の抗原性の分析は瞬時に行うことができ,90分以内に被検液中に存在する大腸菌を型別とともに直接に計測することが可能である.
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