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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻10号

1997年10月発行

文献概要

研究

側頭葉てんかんの棘波検出における前側頭電極(T1,T2)の有効性

著者: 増村年章1 四宮滋子1 桑村智1 鈴木聡彦1 大堀俊子2 星野逸子2 井上令一1

所属機関: 1順天堂大学精神医学教室 2順天堂大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.1195 - P.1200

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 脳波検査で側頭葉に棘波を認めた患者31例を対象に,棘波検出に対するSilvermanの前側頭電極(T1,2)と国際10-20法の有用性について比較検討した.T1,2導出の棘波の振幅が,F7,8,T3,4,T5,6導出の棘波の振幅より高振幅であったものは21.3%にすぎず,約半数は等振幅であった.しかし,蝶形骨電極(SP)同時施行例も含め,脳波記録中にT1,2のみに棘波が限局して認められた場合もあり(21.3%),側頭葉てんかんが疑われる場合,T1,2電極を配置することは,局在性焦点の同定ならびに鏡像焦点(mirror focus)の早期発見に有効であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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