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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻12号

1997年11月発行

文献概要

今月の主題 標準物質 総説

生物学的製剤における国際標準物質の動向

著者: 菅原孝雄1 伊藤喜久2

所属機関: 1東洋公衆衛生学院 2自治医科大学臨床病理学

ページ範囲:P.1608 - P.1612

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 抗原抗体反応を利用した免疫学的診断法は,感度・特異性ともに優れていることから,感染症の診断や腫瘍マーカーの検出など,数多く使用されている.これらの検査試薬は,診断用生物学的製剤とも呼ばれ,体外診断薬に属している.
 診断試薬の品質管理は,製品のガイドライン,GMP (適正製造規範)なども必要であるが,標準物質による性能の確保が最も重要と考えられる.免疫学的な診断試薬の標準品は,国際的にはWHOが中心となり,世界規模で供給してきた.また最近は国際臨床化学連合(IFCC)の血漿蛋白標準品CRM 470/RPPHSが用いられるようになってきた.国内的には,AFP,CRP,免疫グロブリン(GAM),ASO,HBsが作製され,国立感染症研究所から交付されてきたが,CRM470との関連で,交付できるのはAFP, ASO, HBs抗原のみとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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