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今月の主題 標準物質 総説
生物学的製剤における国際標準物質の動向
著者: 菅原孝雄1 伊藤喜久2
所属機関: 1東洋公衆衛生学院 2自治医科大学臨床病理学
ページ範囲:P.1608 - P.1612
文献購入ページに移動診断試薬の品質管理は,製品のガイドライン,GMP (適正製造規範)なども必要であるが,標準物質による性能の確保が最も重要と考えられる.免疫学的な診断試薬の標準品は,国際的にはWHOが中心となり,世界規模で供給してきた.また最近は国際臨床化学連合(IFCC)の血漿蛋白標準品CRM 470/RPPHSが用いられるようになってきた.国内的には,AFP,CRP,免疫グロブリン(GAM),ASO,HBsが作製され,国立感染症研究所から交付されてきたが,CRM470との関連で,交付できるのはAFP, ASO, HBs抗原のみとなっている.
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