文献詳細
文献概要
今月の主題 標準物質 話題
NCCLSの最近の動向
著者: 河合忠1
所属機関: 1国際臨床病理センター,福祉・医療技術振興会
ページ範囲:P.1657 - P.1658
文献購入ページに移動1.NCCLSの沿革
1967年,College of American Pathologists(CAP,アメリカ病理医会)の呼びかけにより設立されたNational Committee for Clinical Lab-oratory Standards (NCCLS,米国臨床検査標準委員会)は,臨床検査における標準の開発,広報ならびに利用を目的とする産官学共同体の非営利教育団体である.当初は,15の学会・団体が加盟したが,現在では約400の会員団体から構成されている.NCCLSは,1975年に国内事務所を設置し,1977年にはAmerican National Stan-dards Institute (ANSI,アメリカ規格協会)から認定され,1985年にはWorld Health Organiza-tion (WHO,世界保健機関)の臨床検査標準協力センターに指定された.その後,ヨーロッパ先進各国,ヨーロッパ連合に同様な組織が設立され,わが国では1985年に日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical LaboratoryStandards;JCCLS)が発足した.
1991年からは国際標準を検討するプロトコールを正式に承認し,国際的な標準化に向けての活動方針を打ち出した.その後,国際委員会での討議を踏まえて,次の4つの大きな変革を決めた.
1967年,College of American Pathologists(CAP,アメリカ病理医会)の呼びかけにより設立されたNational Committee for Clinical Lab-oratory Standards (NCCLS,米国臨床検査標準委員会)は,臨床検査における標準の開発,広報ならびに利用を目的とする産官学共同体の非営利教育団体である.当初は,15の学会・団体が加盟したが,現在では約400の会員団体から構成されている.NCCLSは,1975年に国内事務所を設置し,1977年にはAmerican National Stan-dards Institute (ANSI,アメリカ規格協会)から認定され,1985年にはWorld Health Organiza-tion (WHO,世界保健機関)の臨床検査標準協力センターに指定された.その後,ヨーロッパ先進各国,ヨーロッパ連合に同様な組織が設立され,わが国では1985年に日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical LaboratoryStandards;JCCLS)が発足した.
1991年からは国際標準を検討するプロトコールを正式に承認し,国際的な標準化に向けての活動方針を打ち出した.その後,国際委員会での討議を踏まえて,次の4つの大きな変革を決めた.
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