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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査と医療経済 わが国の医療経済と臨床検査

臨床検査における診療報酬改定の流れ

著者: 森三樹雄1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院臨床検査部

ページ範囲:P.1745 - P.1750

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 医療保険制度は改革の過渡期にあり,臨床検査の保険点数も含めた診療報酬体系の見直し,社会的入院の解消,高額療養費の自己負担限度額の見直し,病床数の見直し,紹介率のアップ,医学部定員の削減,医療機関の機能分担と提携,医療関係情報の充実,被保険者証のカード化などが変革の対象となっている.
 影響力が大きい与党医療保険制度改値協議会案では,70歳以上の高齢者を対象に新たな医療保険制度を創設すること,診療報酬では慢性疾患について医療費を一定とする定額払いを原則とすること,薬価制度は現行の公定価格制を廃止し,薬代に上限を設ける参照価格制とすることなどを決定し,2000年実施を目指している.これは医療機関にとって大変厳しい変革になりそうであり,今後目の離せない展開になりそうである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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