icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻2号

1997年02月発行

文献概要

今月の表紙 深部皮膚真菌症の臨床検査シリーズ・2

クロモミコーシス

著者: 山口英世1 内田勝久1 比留間政太郎1

所属機関: 1帝京大学医真菌研究センター

ページ範囲:P.120 - P.121

文献購入ページに移動
 細胞壁にメラニン色素を含有するために寒天培地上で暗色(オリーブ色,灰色,黒色)のコロニーをつくる真菌は,黒色真菌(dematiaceous fungi)と総称される.黒色真菌はさまざまな属にまたがる大きな真菌群であり,自然界に豊富に存在するところから,汚染菌として検査の際に問題となることも多い.そればかりではなく,一部の黒色真菌はヒト病原性を有し,主として真皮や皮下組織に感染病巣をつくる.
 このような深部皮膚真菌症は,臨床症状や病態,特に組織内にどのような菌要素が検出されるかによって,次の3つの病型(疾患)に大別される.①クロモミコーシス(chromomycosis)(クロモブラストミコーシスchromoblastomycosis:黒色酵母菌症),②フェオヒフォミコーシス(phaeohyphomycosis:黒色糸状菌症),③菌腫(mycetoma,足菌腫,マズラ菌症).本号では①を取り上げる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?