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唾液中Helicobacter pylori IgG抗体測定の検討
著者: 櫻井伊三1 浪岡知子1 野田幸一1 武町浩三1 久住幸一1 桑原紀之1
所属機関: 1自衛隊中央病院研究検査部
ページ範囲:P.233 - P.234
文献購入ページに移動Helicobacter pylori (H.pylori)感染の診断法は,内視鏡検査を必要とするか否かにより大別される.内視鏡検査の必要がなく,生体にとって非侵襲的な方法の代表として血清H.pylori IgG抗体の測定があり,培養法,組織学的方法などとの相関性を有することから,H.pylori感染のスクリーニング法としては有用であると考えられている.一方,H.pyloriの感染経路はいまだ十分解明されていないが,若年者における感染の有無を疫学的に検討することは,重要であると考えられる.そこで,採血,血清分離という労力を有しないより簡単な方法として,唾液中のH.pyloriIgG抗体の測定が考えられている1,2).今回われわれは,20代健常者の唾液中のH.pylori IgG抗体を測定し,血清IgG抗体との相関性を検討したので報告する.
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