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今月の表紙 深部皮膚真菌症の臨床シリーズ・4
まれな深部皮膚真菌症
著者: 山口英世1 内田勝久1
所属機関: 1帝京大学医真菌研究センター
ページ範囲:P.356 - P.357
文献購入ページに移動 これまで述べてきたスポロトリコーシス,クロモミコーシス,フェオヒフォミコーシスのいずれとも異なる病態の深部皮膚真菌症の原因となる比較的まれな糸状菌が少なからず知られている.こうした真菌が引き起こす代表的な疾患は,主に足や手の皮膚や皮下組織(ときには骨まで)を冒す慢性局所性感染であり,足菌腫またはマズラ菌症と呼ばれる.臨床症状としては,顕著な腫脹(肉芽腫),瘻孔,顆粒状膿などを特徴とする.
足菌腫の起因菌としては,Exophiala jeansel-mei, Pseudallescheria boydii(不完全世代Scedo-sporium apiospermum),Madurella mycetomatis, M.griseaなどの黒色真菌,Fusarium spp.,Acre-monium spp.,Aspergillus nidulansなどの非着色糸状菌,合せて15菌種ほどが挙げられている.さらに,足菌腫以外の病態を呈する深部皮膚真菌症を引き起こす非着色糸状菌もあり,わが国ではPaeciloimyces spp.が比較的高い頻度で分離される.幾つかの代表的菌種について形態学的特徴を以下に示す.
足菌腫の起因菌としては,Exophiala jeansel-mei, Pseudallescheria boydii(不完全世代Scedo-sporium apiospermum),Madurella mycetomatis, M.griseaなどの黒色真菌,Fusarium spp.,Acre-monium spp.,Aspergillus nidulansなどの非着色糸状菌,合せて15菌種ほどが挙げられている.さらに,足菌腫以外の病態を呈する深部皮膚真菌症を引き起こす非着色糸状菌もあり,わが国ではPaeciloimyces spp.が比較的高い頻度で分離される.幾つかの代表的菌種について形態学的特徴を以下に示す.
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