文献詳細
今月の主題 自己抗体・最近の動向
総説
文献概要
膠原病にみられる主な自己抗体を挙げ,その臨床的意義を示した.慢性関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,強皮症,多発性筋炎,オーバーラップ症候群を診断するうえで重要な自己抗体を特に示した.自己抗体の多くはその病因的意義は明らかではない.抗DNA抗体は,DNAと結合した免疫複合体として腎障害や血管病変の成立に関与すると考えられている.抗SS-A抗体は胎児の完全房室ブロックに関与し,抗カルジオリピンβ2GPI抗体は血栓形成,血管病変の成立に関与する.
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