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文献概要
今月の主題 自己抗体・最近の動向 総説
抗核抗体の新しい展開
著者: 大曽根康夫1 三森経世1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科
ページ範囲:P.497 - P.501
文献購入ページに移動 現在,抗核抗体が認識するほとんどの核抗原がクローニングされている.その結果,リコンビナント蛋白抗原を用いてさまざまな抗核抗体を特異的かつ鋭敏に測定することが可能となった.また抗原エピトープの構造に共通する特徴があることが明らかとなり,抗核抗体の産生には核抗原が直接関与していることが示唆された.さらに核抗原と反応するT細胞クローンが存在することや,自己反応性T細胞レセプターが認識する核抗原の部位も明らかになりつつある.以上の成果に基づき,今後は自己抗原反応性T細胞の詳細とその制御が重要な課題である.
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