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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 自己抗体・最近の動向 総説

抗核抗体の新しい展開

著者: 大曽根康夫1 三森経世1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.497 - P.501

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 現在,抗核抗体が認識するほとんどの核抗原がクローニングされている.その結果,リコンビナント蛋白抗原を用いてさまざまな抗核抗体を特異的かつ鋭敏に測定することが可能となった.また抗原エピトープの構造に共通する特徴があることが明らかとなり,抗核抗体の産生には核抗原が直接関与していることが示唆された.さらに核抗原と反応するT細胞クローンが存在することや,自己反応性T細胞レセプターが認識する核抗原の部位も明らかになりつつある.以上の成果に基づき,今後は自己抗原反応性T細胞の詳細とその制御が重要な課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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