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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻5号

1997年05月発行

文献概要

今月の主題 自己抗体・最近の動向 注目されている自己抗体

抗PCNA抗体

著者: 高崎芳成1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.529 - P.534

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 抗PCNA抗体はSLEの患者で特異的に検出される抗核抗体の1つで,その対応抗原はDNAポリメラーゼδがDNAの複製を行う際,補助蛋白として作用する.本抗体は蛍光抗体間接法で特異な染色像を示すが,最終的な同定は二重免疫拡散法によって行われる.出現頻度は低いが,SLEに特異的に検出され,CNSループス,腎症,血小板減少症などの病像と相関する.本抗体産生の機構では抗原提示が重要な役割を有している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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