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抗ウロモジュリン抗体
著者: 浅野眞一1
所属機関: 1藤田保健衛生大学感染症・リウマチ内科
ページ範囲:P.585 - P.586
文献購入ページに移動 ウロモジュリン(以下UM)は,1950年,TammとHorsfallによってミクソウイルスの血球凝集反応の阻害物質として,正常人の尿から発見された1).これは0.58mol/lのNaClにより尿から塩析される尿中糖蛋白で,尿円柱の主要成分である.UMの腎での存在部位は,蛍光抗体法ではヘンレの係蹄上行脚・遠位尿細管であると報告されている2).
しかしながら酵素抗体法による電顕的観察ではヘンレの係蹄上行脚のみに限局され,そのほかの部位は尿路上皮への吸着にすぎないとの報告もある.またUMの物理的構造は,報告によって多少異なるが,分子量約7.5万から10万のサブユニットの連続で,2価の陽イオンの存在下でその粘稠度を増し,容易に凝集して分子量200万以上の巨大分子を形成する.
しかしながら酵素抗体法による電顕的観察ではヘンレの係蹄上行脚のみに限局され,そのほかの部位は尿路上皮への吸着にすぎないとの報告もある.またUMの物理的構造は,報告によって多少異なるが,分子量約7.5万から10万のサブユニットの連続で,2価の陽イオンの存在下でその粘稠度を増し,容易に凝集して分子量200万以上の巨大分子を形成する.
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