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抗リボソームP抗体とlupus psychosis
著者: 一志邦夫1 広畑俊成1
所属機関: 1帝京大学医学部第2内科
ページ範囲:P.587 - P.589
文献購入ページに移動 全身性エリテマトーデス(SLE)に伴う精神神経病変(CNS lupus)には多彩な症状が見られる.この中で特に頻度が高いものが,高次機能の異常と痙攣である.高次機能の異常は一般的にはlupus psychosisと称されるが,この中には見当識,記憶,認知,計算などの知的機能の異常を主徴とする脳器質症候群(organic brain syndrome)と神経症,抑うつ,精神分裂病様症状を主体とする非器質性精神病(non-organic psychosis)を含んでいる.
1987年にBonfaら1)により抗リボソームP抗体(抗P抗体)がlupus psychosisと相関することが報告され注目を集めたが,その後反対の見解を示す報告者もあり一定の見解は得られていなかった2).
1987年にBonfaら1)により抗リボソームP抗体(抗P抗体)がlupus psychosisと相関することが報告され注目を集めたが,その後反対の見解を示す報告者もあり一定の見解は得られていなかった2).
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