文献詳細
今月の主題 母子医療と臨床検査
総説
文献概要
母体にとって半同種移植片である胎児・胎盤が拒絶されず妊娠が維持されるためには免疫学的機構が重要な役割を果たしている.これには,妊娠によって変化してくる内分泌因子も関与した全身あるいは局所における母体免疫応答の抑制作用,子宮局所におけるサイトカインなどによる胎児・胎盤系に対する増殖促進作用,そして母児間の接点に存在する胎盤の特異的な抗原性などが複雑にかかわっていると考えられている.
また,妊娠のごく初期においては,月経黄体から妊娠黄体へ分化する機構も妊娠維持に不可欠と考えられる.
また,妊娠のごく初期においては,月経黄体から妊娠黄体へ分化する機構も妊娠維持に不可欠と考えられる.
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