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文献概要
今月の主題 母子医療と臨床検査 技術解説 妊娠中期の検査技術
羊水検査
著者: 森崇英1 井上卓也1 佐川典正1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学
ページ範囲:P.757 - P.762
羊水には胎児由来の物質が多数存在しており,妊娠管理に役だつ胎児情報を得ることができる.羊水穿刺の安全性の向上とさまざまな検査法の開発により羊水を用いて行える検査法の種類も増加してきている.現在,染色体異常の出生前診断,神経管開存症のスクリーニング,先天性代謝異常症の出生前診断,血液型不適合妊娠の罹患度評価,先天感染の出生前診断,羊水感染の診断,胎児肺成熟の評価などが羊水検査で行われている.羊水検査を行う際には,そのリスクや診断法の限界などについての十分なインフォームド・コンセントを得たうえで行うことが重要である.
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