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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻7号

1997年07月発行

文献概要

今月の主題 母子医療と臨床検査 技術解説 妊娠後期の検査技術

糖代謝異常

著者: 豊田長康1

所属機関: 1三重大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.783 - P.787

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 妊娠後半期には妊娠糖尿病の頻度が上昇するが,そのスクリーニング検査法としては,グルコース・チャレンジテストや朝食後随時血糖値などがある.前者は精度は優れているが煩雑であり,現在わが国では後者が推奨されている.診断は糖負荷試験によって行われるが,その方法および基準はいまだに国際的に統一されていない.HbA1C,フルクトサミン,グリコアルブミン,1,5アンヒドログルシトールなどは,糖尿病合併妊婦の血糖管理には有用であるが,妊娠糖尿病のスクリーニングには適さない.
 本稿では,妊娠時糖代謝異常の診断ならびに管理に有用な検査について,必ずしも妊娠後半期に特有の検査ではないが,特にこの時期に留意して解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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