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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻7号

1997年07月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

赤血球膜蛋白質異常症

著者: 濱崎直孝1

所属機関: 1九州大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.820 - P.825

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はじめに
 細胞質などに存在する可溶性蛋白質や酵素と違って,膜蛋白質は一般的に水溶性でなく実験的に取り扱いが難しく研究が遅れていた.しかしながら,最近では,膜蛋白質研究法も進歩し,遺伝子工学技術の発展とあいまって膜蛋白質の構造と機能に関する研究が進んだ.膜蛋白質研究が進むにつれて膜蛋白質異常が原因で起こる疾病も徐々に明らかになりつつある.本稿では,一般的な膜蛋白質異常と疾病の関係を概説し,それに続いて赤血球膜蛋白質異常が原因で起こる疾病の検査診断法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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