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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻7号

1997年07月発行

文献概要

研究

測定干渉により甲状腺刺激ホルモンと遊離サイロキシンが同時に異常高値を示した症例

著者: 鈴木智晴1 大倉佳子1 林知美1 名執由起1 青山昭1 山口伸之1 小田桐恵美1 出村黎子1

所属機関: 1東京女子医科大学ラジオアイソトープ検査科

ページ範囲:P.835 - P.839

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 甲状腺癌のため甲状腺全摘後甲状腺ホルモン剤の補充治療中の81歳の女性で経過中にTSHとfT4が同時に異常高値,一方,fT3は低値を示した症例を経験した.種々の動物血清やウシγグロブリンの添加実験によりTSH,fT3, fT4値が正常化することなどから,本症例血清中にはマウス血清のほか,種々の動物血清と反応する異好性抗体が存在し,これが種々のイムノアッセイキットの抗体と反応して様式の異なる測定干渉を及ぼしていることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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