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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻8号

1997年08月発行

トピックス

最近注目され始めた腸管寄生原虫Blastocystis hominisの検査法と鑑別診断法

著者: 阿部仁一郎1 𠮷川尚男2

所属機関: 1大阪市立環境科学研究所保健疫学課 2奈良女子大学理学部生物科学教室

ページ範囲:P.938 - P.943

文献概要

はじめに
 Blastocystis hominis (ブラストシスチス・ホミニス)は,1912年に熱帯地域のヒトの糞便から見いだされ,形態学的観察などから酵母の一種として報告された1).1950年代には電子顕微鏡による形態学的研究が始まり,嫌気性にもかかわらずミトコンドリアを有しているなどの特異な生物学的特徴が明らかとなり,近年研究が盛んになってきた単細胞性の微生物である2).しかしながら,寄生虫に関する国内の教科書にはまだあまり記載されておらず,B.hominisについて知らない検査技師が多いのではないかと思われる.
 本稿では主に検出と鑑別診断法についての種々の方法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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