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文献詳細

雑誌文献

臨床検査42巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 感染症診断へのアプローチ 総論

Ⅲ.臨床微生物検査法の進歩―3.抗原,抗体検出法とその応用

著者: 平松和史1

所属機関: 1大分医科大学第2内科

ページ範囲:P.1240 - P.1243

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1.はじめに
 感染症領域の病原体検査法は時代とともに進歩し,これまでの病原体の分離,培養といった診断法とともに,免疫学的方法を用いた抗原,抗体検出による診断も進歩してきている.特に発育の遅い病原体や培養が困難な微生物の同定,毒素の検出を目的に免疫学的検査法が導入され,キット化されている.免疫学的検査法は,病原体の菌体,構成成分,代謝産物や毒素などの抗原を検出する抗原検出法と,生体が病原体などに対して産生する抗体を検出する抗体検出法とに大別される.
 免疫学的検査法の一般臨床検査への普及の条件として特異度,感度,検査のキット化,自動化が可能,操作が簡単,迅速,安価であることなどが必要であり,これらの点から現在ラテックス凝集法,酵素抗体法が多く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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