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特集 感染症診断へのアプローチ 各論
3.呼吸器感染症 2)下気道感染症
著者: 草野展周1
所属機関: 1琉球大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1305 - P.1319
文献購入ページに移動はじめに
下気道とは解剖学的には声門下部から気管,気管支を経て終末細気管支までであるが,わが国では気道と肺実質の中間領域である呼吸細気管支領域も下気道に含めて,気管から呼吸細気管支領域までの感染症を下気道感染症としている.それ以下の肺胞道から肺胞嚢までの呼吸領域を肺胞領域または肺実質として区別し,この場における炎症を肺炎としている.
一方,欧米では呼吸器感染症を上気道感染症と下気道感染症に分け,肺炎は下気道感染症に含められている.しかし,わが国では宿主側要因,起炎微生物などに差異が認められることから個別に取り扱われている.本稿では従来の分類に従い,気管から呼吸細気管支までの気道における感染症を下気道感染症とし,肺胞領域における感染症を肺炎として扱う.
下気道とは解剖学的には声門下部から気管,気管支を経て終末細気管支までであるが,わが国では気道と肺実質の中間領域である呼吸細気管支領域も下気道に含めて,気管から呼吸細気管支領域までの感染症を下気道感染症としている.それ以下の肺胞道から肺胞嚢までの呼吸領域を肺胞領域または肺実質として区別し,この場における炎症を肺炎としている.
一方,欧米では呼吸器感染症を上気道感染症と下気道感染症に分け,肺炎は下気道感染症に含められている.しかし,わが国では宿主側要因,起炎微生物などに差異が認められることから個別に取り扱われている.本稿では従来の分類に従い,気管から呼吸細気管支までの気道における感染症を下気道感染症とし,肺胞領域における感染症を肺炎として扱う.
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